市場連動型の電気代は高騰する?仕組みや2025年以降の見通しを解説

近年、市場価格に応じて電気料金が変わる市場連動型プランが注目を集めています。

しかし「電気代が高騰するリスクはないのか」「仕組みが複雑でわかりにくい」と不安を感じる方も少なくありません。

結論として、市場連動型は使い方次第で大幅な節約が可能ですが、ライフスタイルに合わないと割高になるリスクがあります。

本記事では、市場連動型の仕組みやメリット、デメリット、そして2025年以降の価格推移について解説します。

電気代の見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

市場電力
市場電力の特徴
  • あなたの「ライフスタイル」がそのまま節約術に!
  • 夕方~夜間の電気使用を抑えられる方は電気代が安くなるチャンス!
目次

【仕組み】市場連動型プランとは?電気代が決まる構造を解説

市場連動型プランとは、電気の取引価格に連動して料金が決まる仕組みのことです。

従来のプランと何が違うのか、そしてなぜ料金が変動するのか、その基本的な構造について詳しく解説します。

【仕組みのポイント】

  • 日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格と連動する仕組み
  • 従来の従量電灯プラン(固定単価)との決定的な違い
  • 30分ごとに電気料金単価が変動する理由

日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動する仕組み

市場連動型プランの電気料金は、日本卸電力取引所、通称JEPXの取引価格に連動して決まります。

JEPXとは、日本で唯一の卸電力取引所であり、発電事業者と小売電気事業者が電気を売買する市場のことです。

このプランの最大の特徴は、30分ごとに変動する市場価格、つまりスポット市場価格が電気代の単価に直接反映される点です。

一般的な電気料金の計算式は「基本料金+電力量料金+再エネ賦課金」となりますが、市場連動型ではこの電力量料金の部分に、市場価格調整額が加算または減算される仕組みになっています。

しかし、同時に価格変動のリスクも負うことになるため、契約前にはその仕組みを正しく理解しておく必要があります。

従来の従量電灯型(固定単価)との違い

大手電力会社などが提供する従来の従量電灯プランと市場連動型プランには、決定的な違いがあります。

それは、電気料金の単価が固定されているか、変動するかという点です。

【プランによる違い】

  • 従量電灯プラン
  • 市場連動型プラン

従量電灯プランは、あらかじめ決められた単価に基づいて料金が計算されます。

燃料価格の変動に応じて燃料費調整額が増減することはありますが、基本となる単価は一定です。

一方、市場連動型プランは、市場価格の変動に合わせて市場価格調整額が適用され、電気代の単価そのものが大きく変動します。

市場価格が安い時期や時間帯には、固定単価のプランよりも大幅に安くなる可能性がある一方で、市場価格が高騰すると電気代も上がってしまうリスクがあります。

つまり、固定型は安定を重視するプランであり、市場連動型は変化によってメリットとリスクの両方を受け入れるプランであるといえます。

【リスク】市場連動型がやばいと言われる理由とデメリット

市場連動型プランについて調べると、「やばい」「危険」といった言葉を目にすることがあります。

これは主に、料金が高騰するリスクがあるためです。

どのようなときに料金が上がりやすいのか、過去の事例や季節ごとの注意点を確認しておきましょう。

【主なリスク要因】

  • 燃料不足や需給逼迫時に料金が高騰する青天井のリスク
  • 過去に発生した電力危機と価格高騰の実例
  • 夏や冬の電力需要が高まる時期の注意点

燃料不足や災害時に料金が高騰する青天井のリスク

市場連動型プランがやばいと言われる最大の理由は、電気料金の上限設定がない、いわゆる青天井になるリスクがあるからです。

従来のプランであれば、燃料費調整額に上限が設けられていることが一般的ですが、市場連動型プランの多くにはこの上限がありません。

そのため、市場価格が高騰すれば、ダイレクトに電気代に跳ね返ってきます。

経済産業省などの資料によると、日本の電力供給はLNG(液化天然ガス)火力発電に大きく依存しています。

そのため、海外情勢の影響でLNGの価格が高騰したり、災害などで発電所が停止して電力不足に陥ったりすると、市場価格が急上昇します。

その結果、予期せぬ高額な請求が来てしまう可能性があるのです。

このいくらになるかわからないという不確実性が、市場連動型プランの最大のリスクといえるでしょう。

2021年の電力危機など過去の高騰事例

市場価格の高騰リスクが現実のものとなった事例として、2020年冬から2021年にかけて発生した電力需給逼迫が挙げられます。

このとき、厳しい寒波による電力需要の急増と、LNG不足が重なり、JEPXのスポット市場価格は一時、通常の10倍以上となる高値を記録しました。

電力・ガス取引監視等委員会のレポートなどでも報告されている通り、この期間、市場連動型プランを契約していた一部のユーザーの電気代が数倍に跳ね上がり、大きな社会問題となりました。

現在は、容量市場の導入など、極端な価格高騰を防ぐための対策が進められています。

しかし、異常気象や世界情勢の変化など、予測困難な事態によって再び価格が高騰する可能性はゼロではありません。

過去にこうした事例があったことは、契約を検討するうえで必ず知っておくべき事実です。

【2025年推移】現在は昼間の電気代が安くなる傾向に

リスクがある一方で、市場連動型プランには電気代が安くなるという大きなメリットもあります。

とくに最近では、ある特定の時間帯の価格が下がる傾向が強まっています。

2025年に向けた最新のトレンドについて解説します。

【最新の価格トレンド】

  • 太陽光発電の普及による日中の市場価格低下
  • 2025年以降の電気代と市場価格のトレンド予測
  • 高いだけでなく安い時間帯も増えている事実

太陽光発電の増加で昼間の市場価格が0.01円になることも

近年、太陽光発電の導入が進んだことにより、晴れた日の昼間に市場価格が極端に安くなる現象が起きています。

とくに九州エリアなどでは、発電量が需要を上回り、市場価格が0.01円/kWhとなるケースも珍しくありません。

市場連動型は高いというイメージを持たれがちですが、実は昼間はむしろ安いという側面があるのです。

具体的なイメージとしては、九州エリアで春や秋の晴天時に、昼間の時間帯で市場価格が0.01円/kWhとなるケースが年間で複数回発生しています。

この安い時間帯の電気を上手に活用できれば、固定単価のプランよりも電気代を大幅に抑えられる可能性があります。

つまり、市場連動型プランは、単にリスクがあるのみでなく、使い方次第でお得になるチャンスも秘めているといえます。

2025年の電気代はどうなる?今後の見通し

2025年に向けて、電気代や市場価格はどのように推移していくのでしょうか。

まず、再生可能エネルギーの導入拡大は今後も続くため、昼間の市場価格が安くなる傾向は継続すると考えられます。

また、原子力発電所の再稼働が進めば、ベースロード電源が増え、夜間の価格安定にも寄与するでしょう。

一方で、政府による電気代補助金の終了や、再エネ賦課金の単価変動など、電気代全体に影響を与える要素もあります。

大手シンクタンクなどの予測では、燃料価格の変動リスクは残るものの、極端な高騰に対する市場の耐性は高まりつつあると見られています。

総じて言えば、価格変動はあるものの、以前のような無防備な状態ではなくなりつつあるといえるでしょう。

【シミュレーション】市場連動型で安くなる人・損する人の特徴

市場連動型プランは、すべての方におすすめできるわけではありません。

ライフスタイルによって、安くなる方と損する方がはっきりと分かれます。

自身の生活パターンがどちらに当てはまるか、確認してみましょう。

【向き不向きのポイント】

  • ライフスタイルによって向き不向きがはっきり分かれる点
  • 昼間に電気を使える人やオール電化住宅のメリット
  • 電気を使う時間を調整できない場合の注意点

昼間に電気を使う・時間をずらせる人はメリット大

市場連動型プランで電気代が安くなりやすいのは、市場価格が安い昼間に電気を多く使える方です。

【向いている人の特徴】

  • 在宅ワークをしている方
  • ペットを飼っていて日中もエアコンを使う家庭
  • 休日の昼間に家にいることが多い方
  • オール電化住宅に住んでいる方
  • EV(電気自動車)を所有している方

たとえば、太陽光発電の発電量が増えて価格が下がる時間帯に、洗濯機や食洗機を回したり、EVの充電をおこなったりすることで、電気代を効率的に下げることができます。

このように、電気を使う時間をある程度コントロールできる方や、日中の電力消費量が多いライフスタイルの方には、市場電力のような市場連動型プランが適しているといえます。

一般的な家庭の電力消費パターンと比較しても、昼型生活の方はコストメリットが出やすい傾向にあります。

電気を使う時間が固定されている人は要注意

反対に、電気を使う時間が夕方や夜に集中してしまう方は、市場連動型プランで損をする可能性があります。

【注意が必要な人の特徴】

  • 共働きで昼間は誰も家にいない家庭
  • 夕方から夜にかけて家事や入浴が集中する家庭
  • 電気を使う時間をずらすことが難しい方

夕方から夜にかけては、太陽光発電の発電量が減る一方で、照明やテレビ、調理などで電力需要が高まるため、市場価格も高くなりやすい時間帯です。

この時間帯に電気を多く使う生活スタイルの場合、安い昼間の恩恵を受けられず、高い単価で電気を買うことになります。

無理に生活リズムを変えることが難しい場合は、収支がマイナスになるリスクがあるため、慎重な判断が求められます。

【対策】市場連動型のメリットを活かすピークシフトのコツ

市場連動型プランでお得に電気を使うためには、ピークシフトという考え方が欠かせません。

これは、電気代が高い時間帯の使用を避け、安い時間帯にずらす工夫のことです。

ここでは、ゲーム感覚で取り組める節約術を紹介します。

【ピークシフトの実践】

  • 電気代が高い時間帯を避けて安い時間帯に使う工夫
  • 市場電力などで効果的な節約術
  • アプリや予報を活用してゲーム感覚で取り組む方法

電気代が安い時間帯に家事を集中させるピークシフト

ピークシフトの基本は、家事などの電力消費を市場価格が安い時間帯におこなうことです。

【具体的なアクション】

  • 洗濯乾燥機や食洗機を昼間や深夜に回す
  • エコキュートの沸き上げ時間を昼間に設定する
  • スマートフォンの充電などを安い時間帯におこなう
  • 蓄電池がある場合は安い時間に充電し高い時間に放電する

たとえば、市場電力などのプランでは、市場価格が安い時間帯に電気を使うほど、実質的な電気代単価を下げることができます。

環境省が推進するデコ活などでも推奨されているように、ピークシフトは個人の節約になるだけでなく、電力需給のバランスを整える社会貢献にもつながります。

タイマー機能などを活用して、無理なく習慣化することがポイントです。

市場価格の変動をチェックして賢くコントロール

ピークシフトを効果的におこなうためには、いつ電気が安いのかを知る必要があります。

そのためには、翌日の市場価格(エリアプライス)をチェックする習慣をつけることが大切です。

多くの市場連動型プランでは、専用のアプリやマイページで翌日の価格予報を確認できます。

「明日の昼は晴れて価格が下がるから、まとめ洗いをしよう」「明日の夕方は高くなりそうだから、早めにご飯を作ろう」といったように、天気予報を見るような感覚で電気代をチェックし、行動をコントロールしてみましょう。

このように、情報の確認と行動の変化を組み合わせることで、賢く電気代を削減することができます。

【おすすめ】賢く節約するなら市場電力

市場電力
おすすめな方
  • 市場連動型を検討している方
  • 市場価格が安い時間帯に電気を使う方
  • 切り替え手続きが面倒な方

電気代シミュレーション

現在の電気料金
月額 約4,849 円
条件(例):Looopでんき スマートタイムONE(電灯)

市場電力に切り替えると…
年間の電気代:約1,360円お得!
5年間の電気代:約6,800円お得!
※消費税込み
※2024年4月時点
※再生可能エネルギー発電促進賦課金は含んでおりません

市場連動型プランは、ライフスタイルに合わせて電気を使う時間を工夫することで、大きな節約効果が期待できます。

そこでおすすめな新電力サービスが、納得の安さと透明性を提供する市場電力です。

市場電力は、Looopでんきなどと同様の市場連動型プランを採用しており、市場価格が安い時間帯の恩恵を最大限に受けることができます。

さらに、運営コストを抑えることで、透明性の高い料金体系と納得の安さを実現しています。

自身の工夫次第で電気代を大きく下げられる可能性があるため、節約をゲーム感覚で楽しめる方にはとくにおすすめです。

公式サイトでは詳細な料金シミュレーションも可能なため、まずはどれくらい安くなるか確認してみるのもよいでしょう。

市場連動型電気代に関するよくある質問

最後に、市場連動型プランについてよくある疑問に回答します。

契約前に気になる計算方法や解約時のルールについて確認しておきましょう。

【よくある質問】

  • 市場連動型プランの具体的な計算式について
  • 今契約しているプランが市場連動型か確認する方法は?
  • 解約時の手数料や違約金について

市場連動型プランの電気代計算式と内訳

市場連動型プランの電気代は、一般的に以下のような計算式で算出されます。

電気料金 = 基本料金 + 電力量料金(市場連動単価 × 使用量) + 再エネ賦課金

ここでのポイントは、電力量料金の部分です。

固定単価のプランとは異なり、30分ごとに変動する市場価格に、送配電網の利用料(託送料金)や事業者の手数料などが加算された単価が適用されます。

この単価に、その30分間の使用量を掛け合わせ、1か月分を合計して算出します。

今契約しているプランが市場連動型か確認する方法は?

検針票やWeb明細の料金内訳を確認してください。

「市場価格調整額」「電源調達調整費」「調達調整費」といった項目が含まれている場合、市場連動型(または一部連動型)のプランである可能性が高いといえます。

不明な場合は、契約中の電力会社に問い合わせるのが確実です。

解約時の手数料や違約金について

新電力への切り替えで気になるのが、解約時の費用です。

市場電力やお得電力の場合、契約期間の縛りによる高額な違約金などは発生しませんが、解約時に事務手数料として3,300円(税込)が必要となります。

ただし、電力会社によっては、年単位の契約期間が設けられていたり、高額な違約金が発生したりするケースもあります。

契約前には必ず重要事項説明書などを確認し、解約時の条件についても把握しておくことが大切です。

まとめ

本記事では、市場連動型プランの仕組みやリスク、そして賢く活用するためのポイントについて解説しました。

市場連動型は、市場価格が安い時間帯に電気を使うことで節約効果が期待できる一方、時間帯や季節によっては高騰するリスクも存在します。

とくに昼間に電気を使える家庭には大きなメリットがありますが、そうでない場合は慎重な判断が必要です。

  • 市場価格と連動して単価が変動する仕組み
  • 高騰リスクがある一方で大幅な節約の可能性も
  • ライフスタイルによる向き不向きが明確

電気料金プランは、家庭の状況に合わせて選ぶことが重要です。

まずは自身の生活スタイルでどれくらい安くなる可能性があるか、公式サイトでシミュレーションしてみることをおすすめします。

目次