ゲーミングPCは、高画質で快適なプレイ環境を実現する人気のデバイスです。
一方で、消費電力が大きく「毎月の電気代が高額になるのではないか」と懸念する声も聞かれます。
結論として、電気代はパーツ構成や稼働時間によって大きく異なりますが、適切な設定や運用でコストを抑えることは十分に可能です。
この記事では、1か月あたりの電気代の目安や電源容量に関する誤解、すぐに実践できる節約術について解説します。
電気代を見直したい方、より安心してゲームに没頭したい方はぜひ参考にしてください。
【結論】ゲーミングPCの電気代は1ヶ月あたり約1,500円から4,000円が目安

ゲーミングPCの電気代は、搭載するパーツの性能や1日の稼働時間によって大きく変動します。
ここでは、消費電力から算出した具体的な目安金額と、スペックごとの違いについて解説します。
1時間・1ヶ月・24時間の電気代目安と計算方法
ゲーミングPCの電気代は、消費電力kWに使用時間と電力量単価を掛け合わせることで算出可能です。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める新電力料金目安単価である31円/kWhを基準に計算すると、コスト感が明確になります。
一般的なミドルスペックのゲーミングPCで、ゲームプレイ時の消費電力を平均300Wとした場合の電気代は次のとおりです。
【電気代の目安】
| 稼働条件 | 電気代の目安(月額) |
|---|---|
| 1時間プレイした場合 | 約9.3円 |
| 1日3時間で1か月利用した場合 | 約840円〜 |
| 24時間つけっぱなしにした場合 | 約6,700円〜 |
実際にはアイドル時やWebブラウジングなど低負荷時の使用も含まれるため、トータルでの金額は変動します。
また、24時間つけっぱなしにした場合は1日で約223円、1か月で6,700円程度のコストが発生することになります。
スペック別に見る電気代の差と800W電源の真実
電源ユニットの容量表記に関する誤解として、800Wの電源を搭載していると常に800Wの電力を消費するというものがありますが、これは事実ではありません。
電源ユニットの容量はあくまで供給可能な最大値を示しており、実際の電気代はCPUやGPUなどのパーツがその瞬間にどれだけ電力を必要としているかで決まります。
各スペック帯における消費電力の目安は次のとおりです。
【スペックごとの消費電力目安】
| モデル | 消費電力の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| エントリーモデル | 〜200W程度 | 一般的なPCと大差ない |
| ミドルレンジモデル | 300W〜450W程度 | 主流のゲーミングPC |
| ハイエンドモデル | 600W〜 | 高負荷時に大きく消費 |
エントリーモデルであれば消費電力は比較的低く抑えられますが、高性能GPUを搭載したハイエンドモデルの場合、GPU単体のTDP(熱設計電力)のみで450Wに達することもあります。
そのため、高負荷時にはシステム全体で600Wを超える電力が必要になるケースも珍しくありません。
また、電源ユニットには80 PLUS認証という変換効率の規格があり、グレードが高いほど無駄な電力消費を抑えられるため、長期的な電気代に影響を与えます。
一般的なPCやゲーム機と比較してどれくらい高い?

ゲーミングPCは高い映像処理能力を持つ反面、一般的なパソコンや家庭用ゲーム機と比較すると電気代は高くなる傾向があります。
ここでは、具体的なデバイスごとのコスト差と、その理由について解説します。
ノートPC・PS5・Switchとのコスト比較
ゲーミングPCとほかのゲーム機では、消費電力に数倍から数十倍の開きがあります。
【デバイス別の消費電力比較】
| デバイス | 最大消費電力(目安) |
|---|---|
| 一般的なノートPC | 40W〜65W |
| Nintendo Switch(TVモード) | 約7W |
| PlayStation 5(通常モデル) | 350W |
| ゲーミングデスクトップPC | 600W〜 |
一般的な事務用ノートPCは数十W程度、Nintendo SwitchはTVモードでも最大7W程度と非常に省電力です。
PlayStation 5などの高性能据え置き型ゲーム機は350W程度消費しますが、ハイエンドなゲーミングPCはそれらを大きく上回る電力を消費します。
しかし、これは4K解像度や高フレームレート、レイトレーシングといったリッチな映像体験を提供するためのエネルギーであり、性能とトレードオフの関係にあります。
同じゲームタイトルであっても、プラットフォームによってランニングコストが異なる点は理解しておきましょう。
なぜゲーミングPCの電気代は高くなるのか
ゲーミングPCの電気代が高額になる最大の要因は、高度なグラフィック処理をおこなうGPU(グラフィックボード)の存在です。
【電気代が高くなる主な要因】
- GPUの消費電力
- 冷却ファンの稼働
- 高性能モニターの使用
システム全体の消費電力のうち、半分以上をGPUが占めることも珍しくありません。
高性能なパーツは発熱量も大きいため、それを冷却するためのCPUクーラーやケースファンも高速で回転し、電力を消費します。
さらに、高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターも、一般的なモニターより消費電力が高くなる傾向があります。
高性能な環境を維持するためには、相応のエネルギーコストが必要になるのが物理的な構造です。
つけっぱなしとこまめなシャットダウンはどちらが安いか検証

PCの電源操作については、頻繁に切るべきか、つけっぱなしにすべきかで迷う方が多いでしょう。
起動時の電力特性と待機電力を比較し、効率的な運用方法を解説します。
起動時の電力スパイクと待機電力の差
PCは電源を入れる起動時とシャットダウンからの復帰時に、システム全体の読み込みをおこなうため大きな電力を消費します。
これを電力スパイクと呼び、数分程度の離席で頻繁にオンオフを繰り返すと、かえって電気代が高くなる可能性があります。
一方、ゲーミングPCはアイドル時、つまり何も操作していない状態でも50Wから100W程度の電力を消費することがあります。
これは一般的なPCよりも高性能なパーツや冷却システムを搭載しているためです。
待機電力が無視できないレベルであるため、長時間使用しない場合は無駄な電力を消費し続けることになります。
【結論】90分以内の離席ならスリープ活用がおすすめ
電気代の節約と利便性のバランスを考慮すると、離席時間に応じた使い分けが効果的です。
【離席時間の目安と推奨アクション】
| 状況 | アクション |
|---|---|
| 90分以内の離席 | スリープ |
| 90分以上の離席 | シャットダウン |
食事や入浴など、90分以内で作業に戻る場合はスリープモードの活用が適しています。
スリープは復帰が早く、システムの状態を保持したまま消費電力を数W程度まで落とせることが特徴です。
一方、就寝時や長時間外出する場合など、90分以上PCを使わないときはシャットダウンする方が確実に電気代を節約できます。
サーバーとして運用するなどの特別な理由がない限り、24時間つけっぱなしにするメリットは電気代の観点からは薄いといえるでしょう。
電気代を今すぐ抑えるための設定と物理的な節約術

ハードウェアを買い替えなくても、設定を見直すのみで消費電力を抑えることは可能です。
ゲーム内の設定やWindowsの調整など、今すぐ実践できる節約術を紹介します。
画質設定とフレームレート(FPS)制限の効果
ゲームプレイ中の消費電力を下げるために最も効果的なのは、GPUの負荷を減らすことです。
ゲーム内のグラフィック設定を調整することで、見た目の変化を最小限に抑えつつ節電できます。
【効果的な設定変更】
- 画質プリセットの調整
- フレームレート制限の適用
- 垂直同期の設定
画質設定を最高から高、あるいは中へ一段階下げるのみでもGPU負荷は大きく下がります。
また、モニターのリフレッシュレートを超えるフレームレートは描画されても表示されないため、無駄な電力消費となります。
ゲーム設定やドライバー側でFPS制限をかけることで、GPUの使用率を90%から60%程度まで抑制できるケースもあります。
垂直同期(V-Sync)をオンにすることも、リフレッシュレートに合わせて描画回数を制限するため、省エネにつながります。
OSの省電力設定と周辺機器の見直し
Windowsのシステム設定や周辺機器の使い方を見直すことも、塵も積もれば山となる節約効果を生みます。
【見直すべきポイント】
- 電源プランの変更
- 画面輝度の調整
- LEDライティングの消灯
Windowsの電源プランが常時高パフォーマンスになっている場合、バランスに変更することをおすすめします。
ゲーム起動時は自動的に必要なパフォーマンスが発揮されるため、プレイに支障が出ることはほとんどありません。
また、資源エネルギー庁のデータによると、モニターの輝度を最大から適切に下げることで、消費電力を確実に削減できるとされています。
ゲーミングデバイス特有のLEDライティングも、オフにすることで微量ながら節電に貢献します。
ゲーマーならではの電力プラン選びでコストを最小化する方法

PCの設定のみでなく、電気料金のプランそのものを見直すことで、パフォーマンスを維持したままコストを削減できる可能性があります。
とくに注目すべきは時間帯による単価の違いです。
プレイする「時間帯」が電気代を左右する
これまでの節約術は使用量kWhを減らすものでしたが、単価そのものを安くするというアプローチも重要です。
一般的な従量電灯プランでは24時間単価が一定ですが、市場連動型プランなどの新しい料金体系では、時間帯によって電力量単価が変動します。
日本卸電力取引所JEPXの取引価格に連動するプランでは、太陽光発電の供給が増える昼間などに価格が安くなり、反対に需要が集中する夕方は高くなる傾向です。
自身の主なプレイ時間が、電気代の安い時間帯と重なっている場合、無理に画質を落としたり設定を制限したりしなくても、自然と電気代を抑えられる可能性があります。
これはゲーマーのライフスタイルに合わせた賢い節約手段といえます。
賢いゲーマーは市場価格を味方につける
電気代の変動をゲームの攻略要素のように捉え、立ち回りを変えることでメリットを最大化できます。
社会全体での電力需給バランスを意識したピークシフトは、コスト削減のみでなく環境貢献にもつながります。
【コスト削減のためのプレイスタイル】
- 昼間の安値タイムに集中プレイ
- 深夜帯の活用
- 夕方の高値時は休憩
太陽光発電が活発な晴れた日の日中や、電力需要が落ち着く深夜帯などを狙って高負荷なゲームを楽しむのがおすすめです。
反対に電気代が高くなりやすい時間帯は、食事や休憩に充てるなどメリハリをつけることで、電気代を抑えつつ健康的なゲーミングライフを送れます。
このような時間帯別の立ち回りが可能なプランとして、次の章で紹介する市場電力が有力な選択肢となります。
【市場電力】ゲームをする時間帯を味方につけて電気代を安くする
プレイ時間帯を工夫できるゲーマーにとって、株式会社Qvouが提供する市場電力は非常に相性のよいサービスです。
市場価格に連動した料金体系を活用し、電気代を安くする方法を解説します。
市場電力なら「0.01円/kWh」のチャンスも活用できる
市場電力の最大の特徴は、日本卸電力取引所の市場価格に連動して30分ごとに電源料金単価が変わる点です。
固定単価のプランとは異なり、市場の状況がダイレクトに反映されます。
【市場電力のメリット】
- 電源料金単価0.01円の可能性
- 安い時間帯の活用による節約
- 固定費以外の変動要素を活用
気象条件が良く再生可能エネルギーの発電量が多い日などには、電源料金単価が0.01円/kWhという底値になる時間帯が発生することもあります。
このタイミングに合わせて消費電力の大きいハイスペックPCを稼働させれば、驚くほどの低コストでゲームを楽しめます。
運営元の株式会社Qvouは創業40年以上の歴史を持ち、累計販売本数1億本を突破したのむシリカの販売元でもあるため、安心して利用できる電力サービスです。
リスクを回避して賢く使うための運用方法
市場連動型プランには、市場価格が高騰した際に電気代が上がるリスクもあります。
しかし、このリスクは情報の透明性とユーザーのコントロールによって管理可能です。
【賢い運用サイクル】
- JEPX公式サイトでの価格確認
- 高値時の使用抑制
- 安値時の集中利用
日本卸電力取引所(JEPX)の公式サイトでは、30分ごとの市場価格(エリアプライス)が公開されており、翌日の価格傾向を事前に確認できます。
「明日の夕方は高いからレイドバトルは控えよう」、あるいは「日曜の昼間は安いから長時間ランクマッチに潜ろう」といった計画的な運用が可能です。
電気代の変動というリスクさえもゲームの一部として攻略し、賢くコストダウンを図りたい方には最適なプランといえます。
ゲーミングPCとエアコン併用時の注意点とQ&A

夏場や冬場はエアコンの使用が必須となりますが、ゲーミングPCと併用する際には消費電力の合計値に注意が必要です。
よくある疑問やトラブルへの対策をまとめます。
Q. エアコンと併用するとブレーカーが落ちませんか?
ゲーミングPCが高負荷状態で稼働しているときに、エアコンやほかの家電を同時に使うと、契約アンペア数によってはブレーカーが落ちることがあります。
とくに消費電力の大きい家電との同時使用には注意が必要です。
【消費電力が大きい主な家電】
| 家電 | 消費電力(目安) |
|---|---|
| エアコン | 最大1,000W以上 |
| 電子レンジ | 1,300W以上 |
| ドライヤー | 1,200W程度 |
たとえば、PCシステム全体で600W消費している状態で、1300Wの電子レンジとエアコンを同時に使用すると、一般的な30A契約などの許容範囲を超える可能性があります。
ゲーム中にブレーカーが落ちてPCが強制終了すると、データの破損や故障の原因にもなります。
契約アンペアを見直すか、電子レンジを使うときは一時的にゲームを中断するなど、使用タイミングをずらす工夫が重要です。
Q. PCの排熱で部屋が暑い・寒い時の対策は?
ハイスペックなゲーミングPCは、高負荷時に数百ワットの熱を室内に放出します。
これは小型の電気ヒーターをつけているのと同じ状態であり、夏場は室温上昇の原因となります。
【排熱対策のポイント】
- ケース内のエアフロー確保
- サーキュレーターによる空気循環
- 室内の換気
PCの排熱によって室温が上がると、エアコンが設定温度まで下げようとして余計に電力を消費するという悪循環が生まれます。
PCケースの吸排気がスムーズにおこなわれるようフィルターを掃除したり、サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させ、熱がPC周りに滞留しないようにしたりすることが大切です。
CPUやGPUの温度を適切に管理することは、PCパーツの寿命を延ばすのみでなく、部屋の空調効率を上げ、結果として電気代の節約にもつながります。
まとめ

この記事では、ゲーミングPCの1か月あたりの電気代目安や、電源容量と消費電力の関係、設定による節約方法について解説しました。
800W電源を搭載していても常に最大電力を消費するわけではなく、画質調整やスリープの活用でランニングコストは抑制できます。
さらに、プレイする時間帯に合わせて電力プランを見直すことも有効な手段です。
コストを気にせず快適な環境を整えるために、専門的な視点を取り入れて最適な選択をしてください。
自身のプレイスタイルに合うと感じた方は、ぜひ公式サイトで市場電力やお得電力の詳細を確認してください。





